銀行員ジャイアンの朝は早い

ジャイアンの朝は早い。
今日は新刊の発売日である。
しかし、所持金が足りない。
さらに、欲しいものはいくらでもある。
全然お金が足りない。
獲物、ではなく、やさしい人を探して町を彷徨う。

程なくして前方にのび太を見つけた。
早起きは三文の徳という言葉が脳裏をよぎった。

ジャイアン「よう、のび太お金を貸してくれ。0.02%の利息を付けてやるからよ。1年後にな。」
のび太「そんなお金ないよぅ。」
ジャイアン「10万円なんてなくてもいいからよ。あるだけ出せよ、オレが5%でも10%でも利息を出すってやつに貸し付けて儲けてやるからよ。それでオレは幸せになるからよ。」
のび太「ぼくは全然幸せにならないよ。」
ジャイアン「なにを言っているんだ、オレの幸せはお前の幸せだろ。早く出せよ。急いでいるからよ。」
のび太「でもぉ。」
ジャイアン「お前が金を持っていたってロクなことがないぞ。どうせ無駄遣いするに決まっている、それならオレが有効に使ってやるよ。それに悪いやつに奪われるかもしれない、そしたらどうするんだよ。悪い事は言わない、オレが守ってやる、早く出せ。」
のび太「わかったよぉ。この5000円は絶対返してくれるよね。」
ジャイアン「もちろん返してやるよ。お前が返してと言ったらな。」
のび太「やっぱり今返して。」
ジャイアン「ふざけるな。借りたら1年は返さないって決まっているんだ。1年経ったら返してと言ってこい。オレがヒマなら聞いてやるよ。」
のび太「そんなぁ、あんまりだぁ。」
ジャイアン「オレの幸せはお前の幸せだろ。心の友よ。」

朝早くから活動したジャイアンは見事新刊を手に入れた。
一日中がんばったジャイアンは幸せになれるのだ。

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